「デマンド・リスポンス(DR)」とは?1分で覚える環境用語

デマンド・リスポンス(DR)とは?

ディマンド・リスポンス(DR)とは、電力の需要量を供給量に合わせる手法です。電力の需給ひっ迫時の対策手段の一つで、電力の需要側(普段電気を使う側)が効果的に節電を行うことで、電力のピーク時間帯の需要を抑制するという仕組みです。日本語では「需要応答」といいます。
DRは、電力需給が厳しくなると見込まれる場合に、対象となる時間を指定して電力消費を抑制します。

電力会社は、電力の需給バランスを一定にするため、計画を立てながら発電していますが、膨大な電気は貯められないため、その日その時に使う電気は毎日生産し、必要になった都度供給しなければなりません。

近年、再生可能エネルギーの供給が増えてきましたが、天候などによって変動量が大きいため、需要が多い時期には電力需給がひっ迫する一方、需要が少ない時期には供給が過剰になり、再エネ由来の電気が余ることもあります。

そうなると、どこかの発電所や送配電線が急なトラブルで電気を送れなくなり、電力需給バランスを狂わせてしまう場合もあります。


こうした状況を背景として、エネルギーの需要側が、供給状況に応じて賢く消費パターンを変化させるDRの重要性が高まっているのです。

注目度は?(Googleの検索数)

Googleの検索数の月間ボリュームは、1000未満とまだまだ注目されていない用語です(2023.10)。

今のうち、覚えておけば、環境にくわしいデキる社会人といえるでしょう。

AI検索でよくある質問

デマンドレスポンスとVPPの違いは何ですか?

VPP(バーチャルパワープラント)は、地域全体で発電した電気を効率よく使うために、専門の事業者による電力管理が行われる仕組みです。VPPとDRの違いは、VPPは供給側の取り組みであり、DRは需要側の取り組みであるということです。

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ディマンド・リスポンス(DR)とは、電力の【  】量を【  】量に合わせる手法です。電力の需要ひっ迫時の対策手段の一つで、電力の需要側(普段電気を使う側)が効果的に節電を行うことで、電力のピーク時間帯の需要を抑制するという仕組みです。日本語では「需要応答」といいます。DRは、電力需給が厳しくなると見込まれる場合に、対象となる時間を指定して電力消費を抑制します。

参考サイト

詳細を知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。

柊木 遥太

地方自治体の技術職として、環境行政に約10年以上携わってきました。
廃棄物処理法や水質汚濁防止法などの法令に基づき、届出・許認可の審査、年間100件以上の立入検査を担当。現在は、製造業や行政、環境法令に関する知識を活かし、環境・技術系分野の専門ライターとして活動しています。保有資格:公害防止管理者(水質)、廃棄物処理施設技術管理者、危険物取扱者(甲種)など。本ブログでは、実務の現場で役立つ視点を大切にしながら、難しい環境法令を“わかりやすく・やさしく”解説しています。

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