気づけばまた悩んでいる自分がいる。。なぜいつもこんなに悩みが尽きないのかなぁ?
悩みに悩んでいるのですね。今回はこんな時に役に立つお話です。
例えば、こんな方におすすめです
・いつも何かしら悩んでいる自分がいる。なぜだろう?
・プラス思考が大切かもしれないけど、それができれば苦労しない。。
・本やネットで解決方法を調べても、あまりピンとこない。
私も昔はよく悩んでいましたが、ブッダなど偉人の知恵を学び変わりました。実体験にもとづき手応えがあったことをまとめたので、お役に立てれば幸いです。
この記事を読み終わった後は、「悩みの原因はこれだったんだ」「この方法を試してみようかな」と前向きになれ、心が少し軽くなっていれば幸いです。
悩みの原因は、ずばり「執着」です
これは知ってる人にとっては、当たり前の話なんですが、多くの悩みは「執着」が原因なんです。
「執着」とは、「思い込み」や「考え方のクセ」などのこと。
人間長く生きていれば、誰しも考え方がある程度固定されていきますよね。
そんな心のクセが悩みの原因なんです。
特に、些細なことで悩んだり、ハッキリとした理由もなく悩みがちな人は、この執着が強い可能性があります。
人間関係における「執着」
例えば、 人間関係の悩みで多いのは、無意識のうちに相手に対して、「期待」し過ぎてしまうことではないでしょうか。
「普通は、こうするだろう。なのになぜ・・・」
「みんなそうしているはずなのに・・・」
「あの人はほんと常識がない・・・」
「こんなに頑張っているのに、誰も評価してくれない」
これは自分の価値観や考え方を、相手に対して当てはめようとする(心のクセ、執着が強い)からなんです。
これは、人間の本能的な「承認欲求」から来ています。
承認欲求を満たしたいがために、相手に期待してしまう。これは自然なことであるため、そう思ったとしても全然変じゃないと思います。
問題は、その思いの強さ。
執着が強い人は、思い通りにいかない現実に、ストレスを強く感じて心が苦しくなってしまうのです。
私もこのことに気づくまではそうでした。
なので、もし何か悩んでいる方は、何かしら「執着」していないか、チェックしてみることをおススメします。
もし「ほんとにそうなの?」 と思う方は、一度ブッダに関する本を読んでみてください。
私はもう5年以上愛読していますが、知らないと損する知恵が多いです。
※「悩みの正体」について、もっと知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
「人はなぜ悩むのか?意外と知らない「悩みの正体」とは?【ブッダに学ぶ正しい心の使い方】」
悩みは「あるなし」よりも「受け止め方」がすべて
悩みの原因がわかったところで、ではどうすればいいのか?
この執着の原因は、常日頃の「心の反応」の積み重ねによって形成されるものです。
心の反応とは、目の前で起こった不快な出来事や過去の記憶、または将来に対して、怒りや不安などの気持ちになることです。
なので、この心の反応を抑えることがポイントです。まずはこのことを心に留めておいてください。
これを覚えておくだけで、日頃、何に注意すればいいのか、意識できるようになります。
しかし、心の反応を抑えることは、簡単なことではありません。
先ほど紹介したブッダの本のタイトルに「反応しない練習」とあるとおり、
日頃から意識していないと、心の反応を抑えることは難しいのです。
ただし、方法はありますので、過去の記事にいくつか掲載していますのでご参照下さい。
「今の心の状態は?ぜひ習慣にしたい心のラベリング方法【心のモヤモヤが晴れていきます】」
今回の記事では、ブッダの知恵を踏まえつつ、私の経験をもとにして気付いたことをご紹介します。
少しでも参考になればと思っています。
まず大前提として「悩みがある」という状態は、人間にとっては当たり前の状態なんだと思います。
一見何の悩みも無さそうな人(?)でも、生きていれば絶対に悩みはある。
「悩みは人が生きてる証」
だから、いつも悩んでいる自分がいたとしても、自分のことを嫌にならず、まず自分を許してあげてください(「自分を許す」ってとても大事です)。
ところで、いつも前向きで明るくイキイキとしている人もいます。
これは、なぜかと考えた時、ふと気付いたんです。
誰だって、悪い(と思う)ことと、いい(と思う)ことは、起こります。
もちろん生活している環境や境遇は違うにせよ、いつもどちらかばかっり起こることはないはず。
であれば、
「悩みの受け止め方が違うのでは?」
と、シンプルに思いました。
結局、日常のイヤな出来事を深刻に受け止めるか、とるに足りないと気にしないかの違いなんですよね。
つまり、イヤな出来事に心が反応するかしないか。
シンプルにそれがすべてだと思います。
ではなぜ深刻に受け止めてしまうのか?それについてさらに考えてみました。
悪い面ばかり見てしまうクセ
何か事が起きたとき、真っ先に悪いことが思い浮かぶ傾向はありませんか?
心配性というか用心深いというのか。
物事には、必ず良い面と悪い面の両面ありますよね。
例えば、朝起きたら雨が降っていたとします。
朝から雨だと、車が混んだり、服が濡れるなど「悪い面」が思い浮かびますが、日差しが和らいだり、ホコリっぽくならなかったり「良い面」もあるはずです。
それなのに、真っ先に目が向くのは、悪い面ばかり。。
そんな心のクセ(執着)ありませんか?
もちろん、すべての人に当てはまるかはわかりませんが、少なくとも私はそうでした。
そういう心のクセがある人は、ささいなことでも深刻に受け止めがちになってしまうのです。
もちろん、無理やりポジティブになれといっているわけではありません。
嫌な時でも良い面はあるので「まぁこんな時もあるか」と過剰に反応しないことが大切です。
では、なぜ悪い面ばかり目が向いてしまうのか?
さらに、考えてみました。
心理的なハードルを下げようとするクセ
予め悪いことが起こることを想定していれば、実際に事が起きたとしても、心のダメージが少なくなる(と妄想している)からです。
つまり心理的なハードルを下げようとする。
そんなことはあったりしませんか?
心配性な人って、こういう傾向が強い気がします。
わたしがそうでした。だけど、
「この心の使い方はよくない」
と気付いたんです。
なぜなら、心へのダメージ(反応の大きさ)はどっちが大きいか?冷静に考えてみました。
A 普段、悪いことが起きることを特に考えない。
B 普段から悪いことが起こることを想定して、実際に起きたときのショックをやわらげたい。
一見、「Bの方がいいのでは?」と思うかもしれませんが、【平均値の法則】はご存知でしょうか?
皆さんがたも平均値の法則に照らして、自分の悩みが正当なものかどうかを判断し、いつまでもクヨクヨしている態度を改めれば、悩みの九割は解消できるに違いない。
(引用 「道は開ける」D・カーネーギー 創元社)
統計上、データで見ると、悪いことが起こる確率ってすごい低いんですね。
飛行機事故のニュースを見て、飛行機乗るのを避けたくなるかもしれませんが、自動車事故の場合はそうにはならない。
実際に起こる確率は、飛行機<<自動車なんですよね。
つまり、心配性な人が考えているほど、悪いことは実際には起こらないんです。
(人間の悩みの多くは「妄想」と言われるゆえんですね)
仮に心へのダメージを数値化してみます。事故ほどではないにしろ、1年に1回だけすごく悪いことが実際に起きたとして、そのとき受ける心理的ダメージを10とした場合
Aは1年間でダメージ10
Bは毎日小さいダメージ(1日1ダメージとして)を受け続けるため、
Bは1年間でダメージ365以上になります。
さらに、毎日心が反応し続けるので、強~い執着の出来上がりです。
それに、そもそもどんなに心構えしていたって、悪いことが起きてしまったら、誰もそれなりのダメージは受けますしね。
だから、悪いことが起きたときのダメージを少なくするために、普段から予め悪いことばかり想定しているのは本末転倒なのです。
つまり、悪いことを考える習慣 = 悩みの原因となる執着 となるわけです。
まさに「杞憂」ってやつですね。
【杞憂】心配する必要のないことを、あれこれ心配すること。
(由来)春秋時代の中国でのこと。杞という国に、天地が崩れ落ちるんじゃないかと憂えて、夜も眠れず、食事ものどを通らない人がいました。そこへ、彼のことを心配した友人がやって来て、「天は空気だから落ちて来ないよ」と言います。すると、「だったら、太陽や月や星はどうして落ちないんだい?」。「あれも、空気が輝いているだけなんだ」。「じゃあ、大地の方は?」。「分厚い土の層だから崩れはしないよ」。というわけで、不安で眠れなかった人もすっかり納得して、二人して大喜びしたということです。
(引用 杞憂とは – コトバンク)
ではさらにさらに、なぜハードルを下げたくなるのかというと、それは成功したい気持ちが人一倍強いからです。
裏を返せば絶対に失敗したくない気持ち。
そうなってしまったのは、人それぞれの生きてきた人生のなかで形成された心なので、振り返ってみるのもいいと思います。
良いことも悪いことも自分でコントロールできると勘違いするクセ
さらに、最後に1つ追加したいのが、「何でもコントロールできると思っていないか?」ということです。
例えば、悪いことが起きると、
「あの時、あれをしたのが悪かったんだ」
「あんなことさえしなければ、悪いことは起きなかった」
など。
逆に、良いことが起きれば
「こうなったのも自分のおかげだ」
「これをすれば、必ずうまくいくはずだ」
など。
もちろん、人間なのでとっさにこう感じてしまうことはありますが、本来、自分がコントロールできることって少ないはずです。
それなのに、周りの出来事や人、運などまで、自分でコントロールできると勘違いしてしまう。良くも悪くも結果に対して、何でも「自分に原因がある」と思ってしまう。
しかし、実際は違いますよね。自分以外のいろんな要因があっての結果であるはず。
つまり、自分でコントロールできることといえば、自分自身の行動と考えだけなのです。
コントロールできないことに一喜一憂していたら、悩みは尽きません。
そもそも人間の脳(心)のキャパシティは小さいので、自分がコントロールできる部分だけでも精一杯なものなのです。
※これについては、こちらの記事にまとめています。
「「うまくいかないことばかりで疲れた」ときは「コントロールしない」とうまくいく!?」
まとめ
・悩みがあるのは生きてる証。問題は「深刻に受け止めるか」「気にしないか」
・深刻に受け止めてしまうのは、普段から悪い面に目が向く習慣があるため
・物事には良い面もあることを忘れず、あまり気にしない(反応しない)ことが大切
・悪い面に目が向くのは、悪いことが起きたときのダメージを少なくしたいと思うため。でも実際にはほとんど起こらない。
・普段から悪い面考えていると、心の執着、つまり悩みに苦しむ習慣がついてしまう。
・良いことも悪いことも自分でコントロールできることは少ないと考えた方が、心の負担が減る。
・自分自身の行動や考え方など、自分でコントロールできる「わずかな」部分だけに注力することが大切
「反応しない練習」をより実践的にわかりやすく知りたい方はこちらの本がおすすめです。
最後までご覧いただきありがとうございました。