1 廃棄物処理法を「最速」で学ぶための攻略法

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廃棄物処理法は、とにかく「複雑でわかりにくい」ものですよね。

一方、細かい規制が多く、罰則も超厳しい。。

私が公務員時代、廃棄物処理法の事務を行っていた際、元々理系だったこともあり、条文を読解していくのに大変苦労しました。

一般の企業の方にとっては、

「あまり法律の勉強に時間を費やせない」
「だけど違法なことはできない」
「効率的に要点だけを理解したい」


といった悩みがあるのではないでしょうか。

廃棄物処理について解説したネット記事などは世にたくさんありますが、自分に関係しないようなことが記載されてあったり、「正直、見てもピンとこない・・・」こともあると思います。

そこで今回「一般的な企業の方が、最速で廃棄物処理法を攻略する方法」を考えてみました。

これまでの世にあるものとは切り口を変え、ただ法律の解説を詳しくするものではありません。

本サイトを通じて、記事を読んだあなたが、
「どのように学んでいけばいいのか、わかるようになった!」
「どこが要点かわかるようになった!」
「法律を読み解く術が身についた!」

となっていることを期待しています。

筆者プロフィール

・廃棄物処理法の元行政担当者(元公務員技術職)
・廃棄物処理施設技術管理者の有資格者

1 最初に「学び方」を学ぶこと

まずは廃棄物処理法を学ぶ目的はなんでしょう?

何かのテストに合格するわけではなく、仕事に使えるようになることだと思います。

両者では学び方がまったく異なります。

すべてを暗記しようと意気込んだり、ぼんやりと法律を読むだけではいけません。

目的意識をしっかりと持つことが大切です。

仕事に活かすための勉強法のコツを、これからお伝えします。

2 「ルールブックの全体像」を把握する

法律とはルールをまとめたルールブックの様なものです。
スポーツでもルールを知らなければ始まりません。

それには、当然

「どこにルールが書かれてあるか」
「ルールブックはどこにあるか」

を知る必要があります。

実は、廃棄物処理法には密接に関係するルールブックが複数あるんです。

つまり廃棄物処理法だけ学んだだけでは事足りず、他にも知らなければいけないルールがあります。
ルールを知らなければ、企業が掲げる「法令順守」ももちろんできません。

したがって、まずは「守るべきルールブックをすべて知る」ことが大切です。

各々のルールブックを深掘りすることはともかく、どんなルールブックがあるか全体像を把握してください。
具体的な方法については、こちらの記事で解説します。

3 「法律の読み方」のルールを知る

廃棄物処理に関するルールブックには特徴が2つあります。

それは「ルールブック同士の関係性が明確である」ことと「日本語が難しい」ことです。

廃棄物処理法と密接に関係するルールブックが複数存在すると言いました。
しかしお互いがバラバラにルールを定めているのではありません。

それらの関係性、つまりその構造には明確なルールがあるのです。

加えて、法律なので、日本語の文章が独特で不慣れな方には難しいものです。
私のように理系だったり、法律を読んだことがない方には、読むのが一苦労するはずです。

そこで法律を読むために最低限必要なルールをお伝えします。
その方法については、こちらの記事で解説します。

4 関連性の高いところから攻略する

「守るべきルールブックの存在」と「読み方のルール」を把握したあとは、

「自分に関係する部分はどこか?」

要点を理解することです。

実はルールブックにあるルールすべてが自分に関係するわけではありません。
それぞれ業種など立場が違うので、当然守るべきルールも違います。

もちろん自分に関係すること以外のルールを理解することは大切です。
しかし優先順位はあくまで自分が関係する部分が高いはず。

ただ慣れない方が、いきなりどこが要点か把握するのは難しいことです。

したがって、行政として廃棄物処理法を担当していた私の経験から要点だけをお伝えします。

廃棄物処理法は複雑でボリュームも多いです。
しかし、実は「ゴミを出す一般的な企業の方」が関係する部分は、意外と限られています。

要点を優先的に学んでいき、最速で攻略していきましょう。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

5 実際にゴミを処理する流れに沿って学ぶ

さらには実際にゴミを処理する「行動ベース」でルールを学ぶことが大切です。

例えば、以下の2つにわけると考えやすいと思います。

「ゴミの発生」
「ゴミの処理」

「ゴミの発生」としては、不要なものが出た時、つまり廃棄物が発生した時にどうすればいいのか?
どんなルールを守ればいいのかを解説します。

「ゴミの処理」としては、廃棄物を処理したいとなった時にどうすればいいのか?
どんなルールを守ればいいのかを解説します。

さらに、万が一、そのルールを守らなかった場合、どうなってしまうのか・・・

「罰則」

を理解しておくといいです。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

6 業務を行いながら「自力で調べる力」を身につける

一通りルールを学んだら、早速、日常の業務で実践されると思います。

すでに業務を実践されている方は、ルール(社内ルールではなく法律)を守れているか確認してみてください。

ひょっとしたら

「あれっ?これどうするんだっけ?」
「このやり方正しいのか?」

ということが起こるかもしれません。

一番怖いことは、なんといっても

「知らずに違法なことをしている状態」

です。

そうならないためには、次の2つが重要です。

1.おかしい点に気付けるか
2.自分でルールを調べられるか

1は事前にある程度のルールが頭に入っていないと気付けませんので、ポイントは2の方です。

つまり、わからない時に「自分でルールを調べることができる力」が必要なのです。

ネットで検索すれば、答えらしいものが見つかるかもしれません。
しかし、それで「絶対にルール違反していない」と言い切れるでしょうか。

やはり、ルールブック、つまり一次情報を確かめることが必要です。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

まとめ

最後にまとめます。

・目的意識をもち、仕事に活かすために学ぶ
・廃棄物処理法とセットとなるルールブックの全体像を把握する
・ルールブック同士の関係性のルールや、法律の読み方のルールを知る
・ルールブックの中で、自分に関連する部分を優先的に理解する。
・実際のゴミ処理の流れに沿って要点を理解する。
・業務を行いながら、わからない時は、法律に立ち返り、自分で調べられるようにする。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

柊木 遥太

地方自治体の技術職として、環境行政に約10年以上携わってきました。
廃棄物処理法や水質汚濁防止法などの法令に基づき、届出・許認可の審査、年間100件以上の立入検査を担当。現在は、製造業や行政、環境法令に関する知識を活かし、環境・技術系分野の専門ライターとして活動しています。保有資格:公害防止管理者(水質)、廃棄物処理施設技術管理者、危険物取扱者(甲種)など。本ブログでは、実務の現場で役立つ視点を大切にしながら、難しい環境法令を“わかりやすく・やさしく”解説しています。

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